
森上 翔太/著(論創社、2024年8月)
ISBN978-4-846-02406-2
A5判・上製 518頁
本の概要
「平和都市」広島の過去と未来を探る――。かつて軍都として栄えた広島市は戦後、いかにして平和都市となったのか。1949年8月6日に施行され、今年で75周年を迎える広島平和記念都市建設法に関する初の包括的研究! 人類史上初の原爆投下で壊滅した広島を、平和都市として性格づけた広島平和記念都市建設法。わずか7つの条文から成るこの法律は、一都市に平和希求の使命を負わせるという世界的にもユニークな法律であり、今なお有効であり続けている。本書は、同建設法の形成過程と設計者たちの思いを丹念に振り返りながら、法律学の側面から条文に込められた意味と実際の運用状況を詳細に解説し、戦後、「平和記念都市」として再生した広島が今日果たすべき役割を見定める。
目次
序 章
第1章 広島平和記念都市建設法の制定過程
第2章 「平和記念都市」とは何か
第3章 広島平和記念都市建設法の解釈及び運用
第4章 地方特別法としての広島平和記念都市建設法
第5章 広島平和記念都市建設法の国際的位置
第6章 広島平和記念都市建設法の今日的意義
終 章 日本にとっての非核規範
注
資料史料及び参考文献一覧
あとがき